体が別にいらないと思い始めた。
事の起こりは定期的にお腹が空くのが煩わしいなと思ったことに始まる。
僕はもともと食にあまり興味がない、
お腹が空かないのであれば何も食べなくても構わない。
しかし残念ながらお腹が空く。
一日中まったく動かずPCの前に座ったり寝たりしているだけでもお腹が空く。
正直めんどくさい。
でも体を維持するためには仕方が無い、
いや、待てよ、そもそも体は必要なのか?
僕は全く活動をしない。
まず家から出ない、出るのは週1で食料の買い出しに行くときだけだ。
家の中でも動かない、じっとしている、
トイレに行く、風呂に入る、
コーヒーを淹れるか食べ物を用意するか煙草を吸うために台所に立つ、
そのくらいしか動かない。
動きたくて動いている行動は一つもない。
たまに筋トレをする、仕方なく、体が死んでしまうから本当に仕方なく。
これらすべて体がなければやらなくても良い訳だ。
体があるから生理現象や欲求や必要性で仕方なくしているだけな訳だ。
ああ煩わしい。
逆に僕が好んでやっていることと言えば、
トレードをする、本を読む、アニメを見る、ドラマを見る、ゲームをする。
まあこんなもんである。
体は画面を見たり、クリックしたりページをめくったりしているだけだ、
すべては脳とPCが直結していればすむのであって体などいらないのだ。
むしろ体があるとめんどうなことばかりだ、
長時間画面を見ていると目が痛くなったり尻が痛くなったり足が痺れたり、
ああ本当にもう煩わしい。
人と話したり触れ合ったり出来なくなるというご指摘もあろうかと思うが、
体があっても誰とも会わないし話さない生活をしているので心配は無用だ。
たまに声って出るのかな?と思って独り言をいってみるレベルである、
これも体がなければそんなことはしなくて良いのだ。
暑いだとか寒いだとか喉が痛いだとか足が痒いだとか、なんだかんだもう。
SFでよく見る培養液みたいのの中に脳が浮いている、あの姿が理想の状態だ。
そろそろ髪を切りにいかねばならない。とても鬱陶しい。
ああ煩わしい煩わしい。