寝る子が育った。
今日は朝10時に起きた。
夕方5時にちょっとだけ昼寝をしようと思った。
起きたら深夜の1時だった。
どうなっているんだろうか、いつ寝ても8時間寝るタイマーが内蔵されているのか。
それにしても寝すぎではないか、人はいくらでも寝ることが可能なのか。
昔テレビで2日間寝て2日間起きるおばあちゃんを見た(気がする)、
すごい寝るなと思ったがよく考えると半々である。それほど寝ている訳ではない。
では僕はどうなのかというと、
今日は0時から6時までは起きていた、その後10時まで寝て、
17時から0時までは寝ている。なんと12時間だ。半々である。
「人の寝れる限界値は起きている時間と同じだけ」と結論付けよう。
ところで僕は昔から寝るのが好きだった、寝るのが好きというか眠いのが嫌だ。
よく寝る子だったわけだが寝る子は育ったのだろうか、何が育ったのだろうか。
そもそも育つとはどうなることを指しているのか。
成長するという意味であるなら人は寝なくても、嫌でも、大人になりたくないと叫んでみても勝手に成長する。まあ途中で死んでしまうほど寝なければ成長しないが。
では、より良く成長するということか、
より良いというのは強く健康であることだろう。
僕は貧弱である、身長173cm体重49kgだ、48kgかもしれない、
当たり前である、日ごろ寝てばかりいる男が強く逞しくなるはずがない、強く逞しい男は週末寝て過ごしたりしないだろう、きっと筋トレをしている。
では不健康なのかと言えば、健康だ。
健康診断の結果はほぼオール「A」だ、「A」でないのは中性脂肪とコレステロールが低すぎて「C」というだけだ。だがこれも同世代がそろそろ高くて「C」になっているのと比べれば健康だろう。
しかしこれも当たり前なのである、寝てばかりいるのだから必然お腹が空かない、お腹が空いても濃いものを食べたいとは思わない、白米と塩昆布と味噌汁で充分だ、修行僧の素質に溢れている。
対して強く逞しい男は油の乗った肉を食べるに違いない、ビールも飲むに決まっている、それはそれはもりもり食べるのであろう。それに奴らの血圧は初めから高そうだ。
つまりよく寝る子は細長く成長するのだ。日本人の理想の姿といえる。
日本人は年越しにそばを食べる、細く長く健康長寿という意味があるらしい。
なぜ新年を迎えるにあたって細くあることを願わねばならないのか、願うだけならタダなのだから遠慮せずに太く長くと願えば良いではないかと思わないでもないが、そこが日本人の奥ゆかしさなのだろう。
さて今の自分を日本人の理想の姿とまで祀り上げたことで今日の半分を寝て過ごしてしまったことに対する言い訳は立ったと思いたい。
ところで自分の息子を強く逞しい男に育てたいお母様は今すぐ息子を叩き起こして外に蹴り出す事をお勧めする。