ボーイmeetsガール
とあるブログで新卒ボーイという文字を見かけた。
本当に見かけただけで記事は読んでいない、むしろ開いていない。なぜなら僕は既卒マンだからだ、申し訳ない。
で、この新卒ボーイ、僕が新卒の頃に目撃したのならひどくお怒りモードであったろうな、と思った次第なのだが、何が引っかかるのだろう。
考えた結果、新卒はボーイではないからだと思い至った。
ボーイ=少年である。少年が卒業するのは小学校か中学校であろう、基本的に少年は大学を卒業しない。稀に天才少年が卒業したりするらしいが別の話だ。
とかく男というものは早く少年から男性になりたい生き物だ。
大多数の少年は中二病が発病した頃から少年扱いされることに憤りを覚えるだろう。
これが大学を卒業する段になってボーイと呼ばれたのだ。
男として生まれてしまった以上ボーイであることはマンより格が低いのである。
例えばチェリーボーイだ、チェリーな奴はボーイだ、マンではない。
例えばウルトラマンだ、ウルトラマンは人類を救えるがウルトラボーイには一体何が出来るというんだろうか、せいぜいスプーンが曲げられる程度だろう。
では仮にここで新卒ボーイが新卒ボーイと呼ばれる事を甘んじて受け入れ、めでたく春に入社をしたとしよう。僕とは違ってずいぶん出来た性格の新卒ボーイである。
その彼が入社早々慣れない仕事でミスをしてしまった、そこで部長が一言「君はサラリーマンというよりサラリーボーイだな」。気づけば部長の腹に膝が入っている事は想像に難くはない。いくら出来た性格な彼でも我を忘れてしまうに違いない。
以上この様に新卒ボーイという言葉に新卒の男性をなめた響きを感じるのだ。僕は。
ところでボーイに対しガールというのはずいぶん優遇されている。
ボーイが早く卒業すべきものなのに対しガールはいつまでもガールで良いのだ、むしろ自ら望んでまだガールであることを主張している程だ。
ゆるふわガール、森ガール、ここに新卒ガールを混ぜても新卒ガールは部長の腹に膝蹴りはしないであろう。
まあいつまでもガールでなければならないと思うこともしんどいものだとは思う。
40歳のチェリーボーイと40歳のゆるふわガールではどちらがしんどいだろうか。
あれ、これは何の話だったろう。
そうそう、新卒の男性を新卒ボーイと呼ぶの事は、定年の女性を定年ガールと呼ぶのと同じくらい止めておいた方が良いと思う、という話である。
そういう話だったか、いや、まて、まあ良いや、おしまい。