あぁ今週も誰とも会話しなかった・・・

専業トレーダー。完全無欠の引篭もり。人と一切の関わりを持たない生活。

心理分析してみよう。

昨日Twitterで、心理分析できてそうですね、といった趣旨のコメントを頂き、いえいえ全然できてませんよ、と応えたのだが、お恥ずかしながら本当に出来ていないというところを晒しておこうと思う。晒しものにすることで自分に反省を促したい。  

    f:id:hari-nezumi:20170430175358p:plain

左側は参考として落ち着いている時のトレードだ、基本スタイルはこんな具合に2pips前後をチマチマ ×10 取っていき日 50pips 程度いければ取れ高充分だ。

に対して右側は今週金曜のトレードだ、めっちゃくちゃになっている。途中の赤字連打のところで完全にメンタル崩壊状態になっている。と言ってしまうと単純過ぎるので細かく心理状態を追ってみよう。

まずどこで原因を作っているかというと、最初のマイナス25.1pipsと見せかけて、その前だ。

 

2.5 1.4 0.6 ここまではいつも通り、しかしその後、

8.5 9.1 11.2 実はこれがマズイ。

 

左の参考を見てわかる通り、この幅で取るトレードは自分のトレードではない、この値幅なら振れ幅大きく取っても行けるだろ!と調子に乗っているのだ。そこで、

 

ー25.1 -14.2 -22.6 ガラスのメンタルが崩壊する音が聞こえる。

 

案の定、調子に乗ったところで逆に持っていかれー25.1 ここで落ち着ければ良いのだが、一発で取り返そうと無駄に引っ張りー14.2 トータルがマイ転したことにイラつきー22.6 完全崩壊。

そもそも 20pips クラスの損切りは出してはいけないのだ、2pipsを集める作業で 20pips 集めるには 10回前後のトレードが必要で、そんな損切を出したら精神的に負担が大きいに決まっている、普段は許容しない。

では何でこの日は許容したのか、直近の利が 9.1 、11.2 だったからに他ならない、10pips幅で取れるなら10pipsレベルの損切は良いだろう、から始まり、2回で 20pips 取ってるんだから20pipsくらい良いだろう、に拡大し結局 25pipsで切らされている、そして切ったが最後、さっき心の中で許容したはずの 20pips 損切りが超絶に負担に感じるのだ、本当は許容していた訳ではなく切らない言い訳をしていただけだからだ。

このパターンは結構あり、いつもと違うプラスを作ったところから崩れて結局マイナスを生み出すという、前のトレードは確実に次のトレードに影響する、プラスだったとしてもいつもと違う事をしてしまったら気を引き締めて次に向かわなければならないのだ、何とも繊細な話だ。続きを行こう、

 

ー9.4 -11.4 -11.7 -3.4 -3.4 -3.4 -1.7 

 

これはもう単純に崩壊によってエントリーポイントがズレている、全然入るところではないところで入りまくって切りまくっている、しかし今回良かったのは、ここで後半損切り幅が縮小しているところだ、少し正気を保っている、この後ロットを3倍にしているのだが、3倍にしているのは実は最悪なのだが、もうこの際それは置いといて、もしここでこの僅かな正気を保っていなかったら大惨事を引き起こしていただろう、3倍取ったあげくにー10 -10 -10 -10が有り得る。

 

0.7 2.7

 

3倍トレード、界王拳3倍というやつだ、初めの2回、ここでいつものエントリーいつもの利確に戻れている、ここで10pips狙いにいく心境が残っていると大負けするのだ。

 

12.8 ラッキーヒットだ、たまたま値が伸びてくれた、かなり気が楽に、

1.9 2.2 3.4 0.6 明らかに落ち着いた、いつもの通り出来ている。

 

ここで界王拳は打ち止め、ロットを元に戻す。

後は普段と変わらないトレードを続け、と言いたいが、0.~pipsが目立つ、もう1回マイ転したくないというビビり機能が発動しているのだ。この機能による利確幅の目減りとエントリーの躊躇で 10pips程度逃していることを考えると本当はこれも良くないのである。ということで、

 

調子乗り → しっぺ返し → 崩壊 → 強打 → ビビり

 

という最低の心理状態を巡り、僅かに残った正気を頼りに何とか生還した金曜日だ。

強いて良かったところを挙げさせてもらうなら正気に戻りつつあるのを確認してからロットを3倍にしたところだろう、ここは実際自分で立ち直りつつあることが意識できていた。

まあ調子に乗っていることに気が付き自粛を促すか、一発目のしっぺ返しで反省し元のトレードに戻れればこんなことになることもなかった訳だが。

 

金を賭けて、というか生活を賭けてトレードしている以上どうしても感情は出てしまうと思う、感情を出さない、切り離す、というのは恐らく常人には不可能だ、なので如何に感情に気づき、その感情に流されない様にするか、ということが大切なのだ。という締めでどうだろう、綺麗にまとまった雰囲気。.

 

 

〈余談〉

アカギ(福本伸行著)をご存じだろうか、主人公アカギの有名な台詞に「倍プッシュだ・・!」というものがある、これは知り合いの借金帳消しを賭けた麻雀勝負に連勝し、やっと借金が消え、ほっと、というところで出る台詞なのだが、これなのだ、マイナスでメンタル崩壊からの3倍ロットは弱者の勝負だ、勝ちからの倍プッシュ、これが強者の勝負だ。僕の目指す極地はアカギである、読んだことがない方は是非。

ちなみに僕は麻雀でも今回と同じ  → 崩壊 → 強打 → ビビり  を辿ることがよくある、勝っていたところで大きめの手に振込んでしまい、取り戻そうと高めの手を狙い失敗、点棒が減りメンタル崩壊、どんな配牌からも満貫以上の手を目指し他家の立直に全ツッパ、取り戻せたら今度は安目安目の鳴き麻雀にベタ降り。弱者の麻雀だ、正直麻雀は強くない、トレードは弱者にならない様に頑張りたい。

ところで専業トレーダー麻雀大会がしたい、というか見たい。億トレーダーの人は絶対に強いと思う。ネット麻雀で良いから誰か企画してくれないだろうか。